強制性交等罪(旧:強姦罪)についての私選弁護を行いました。

 

合意の上での性交渉であるとの立場の依頼者に対し,合意は一切なかったとされる被害者が被害届のみならず,処罰意思を示す告訴状も提出され受理されている段階でご相談に来られました。

強制性交等はかつての強姦罪の法定刑が3年以上の有期懲役刑であったのに対し,5年以上の有期懲役刑と法定刑が定められており,極めて重い犯罪類型です。起訴された場合,実刑となる可能性が極めて高く,職業など生活上の地位は全て奪われかねません。同意があったとして徹底的に争う道はかなり厳しくまたリスクが高いため,被害者の方との示談交渉に重点を置きました。

ただ,強制性交等罪における弁護活動の中でも被害者の方との示談交渉は,被害者のご心情に配慮しつつも依頼人の弁護人として被害者の方と対応する必要があり,バランスをとることが大変難しい局面です。そして,被害者との示談交渉が決裂した瞬間にほぼ不起訴の道は立たれてしまいますので,弁護人としては慎重に慎重を重ねて被害者の方との交渉を進めていく必要があります。

これに加え,検察官とのやり取りを頻繁に行い,不起訴処分獲得に向けての情報提供や情報取得を重ね,不起訴処分獲得に向けての示談交渉を進めていきました。

被害者の方とのお話し合いを重ねて慎重に進めた結果,示談交渉を行わせていただくことがでいました。示談金を直ちにお支払いし,行為についてお許しをいただく文言(宥恕文言)を含めた示談書の作成に至りました。

加えて,宥恕文言入りの示談書の作成のみならず,告訴取消・被害届取下げ書についても併せて被害者の方にご作成いただき,これら書面について直ちに検察官に送付し,無事に不起訴処分を獲得することができました。

スピードと慎重さを求められる強制性交等罪の弁護でしたが,無事に不起訴処分を得られ,ご依頼者にもご安心をいただきました。

 

当事務所では,強制性交等罪や盗撮,痴漢などの弁護活動も積極的にお受けしております。

限られた時間内での効率の良い情報取得や交渉などをこなし,結果を実現してきました。

お困りの方は一度,弁護士法人あさかぜ法律事務所府中大國魂神社前事務所までお問い合わせください。土日祝ともお問い合わせをお受けしております。

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